愛知県において策定された「あいち生物多様性戦略2020」(平成25年3月)では、多様な主体が各地域の自然のあり方や目指すべき姿、生態系ネットワーク形成等共通の認識を持ってコラボレーション(協働)する生態系ネットワーク協議会の設立を掲げており、当地域においても「新城設楽生態系ネットワーク協議会」を2013年度に設立しました。
健全な森林生態系の保全・創出により、新城設楽地域の生態系ネットワークを形成すること、また、生態系ネットワーク形成を通じて人と人とのつながりを育み、生物多様性の主流化を進めていくことを目的に、人工林皆伐地等への広葉樹の植樹事業、人工林の間伐材を活用して作成した積み木を使った啓発事業等を実施しております。
■ 人工林の広葉樹林化(植樹)事業
人工林(針葉樹)率が高い新城設楽地域では、広葉樹林を増やすことが健全な森林生態系を創出し、生物多様性の保全につながると考えています。
人工林皆伐地等において植樹ツアーを開催し、地域住民の皆さまや協議会会員が、槙や樫などの広葉樹を植えています。
■ 新城設楽生態系ネットワーク
形成フォーラム事業
「森・生きもの・人が共生する持続可能な地域づくり」を実現するための方策を地域全体で探ることを目的に、地域団体の活動を紹介しています。
■ 県民参加型
生物多様性モニタリング調査
愛知県では、県内で発見した生き物の種類や位置を地図情報システム(GIS)に記録する調査を、県下の生態系ネットワーク協議会を通じて実施しています。
当協議会でも、協力していただける方を募集して実施。また、自然観察会なども開催しています。
■ 間伐材積み木の貸し出し事業
健全な森林生態系の重要性を知っていただくため、人工林の間伐材を活用した積み木を製作し、地域のイベントへ出展したり、積み木の貸し出しを行ったりしてます。
積み木の製作作業は、多様な団体のコラボレーションによって実現しました。